皆さんは「旗竿地」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
意外と読み方は簡単で、「はたざおち」と読みます。
今回は、特殊な形状を持つこの土地に関してのデメリットや、土地の活用法についてご説明します。
注文住宅のための土地探しをされている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
旗竿地とはどんな土地?
旗竿地とは、旗のような形状をしている敷地のことを指します。
道路に駐車場や通路のみが面し、家の敷地は通路の奥に引っ込んでいる、そんなお家を見かけたことがありませんか?
このような敷地は、上から見ると、家のある部分が旗、通路の部分が旗竿のように見えます。
そのため、このような土地のことを旗竿地と呼ぶのです。
「敷延」と呼ぶこともあります。
一般的に、道路に面した土地よりも安い土地が多い特徴があります。
特殊な土地・旗竿地のデメリット
旗竿地が安いのは、デメリットがいくつかあるからです。
旗竿地のデメリットとはどのようなものなのでしょうか。
その一つが駐車場です。
旗竿地の家では、道路に面した通路部分を駐車場にする場合が多いです。
旗竿地の通路部分の幅はたいてい、車1台通るのがやっと。
そのため、2代車を持っている場合は、縦列駐車をせざるを得ません。
そうなると、奥にある車のみを使いたい場合には、前にある車をいったんどかして……、などと手間のかかることになってしまうのです。
そのほかにも、配管や電線を新たに引き込まなければいけない場合もあり、その分お金がかさみます。
また、周囲を家に囲まれているため、家の外観にこだわっても道路上からはほとんど見えず、日当たりもあまりよくないことが多いです。
特殊な土地・旗竿地は工夫次第でよくなる
デメリットもある旗竿地ですが、工夫次第でいくらでも住みやすくすることができます。
例えば日当たりの問題は、リビングを2階にすることによって解消することができます。
さらに、ハイサイドサッシなどを使えば、より多くの光を取り入れることができますよ。
また、「奥まっているため家の外観が外からよく見えない」ということを逆手に取ることも可能です。
旗竿地の竿に当たる通路とそこから見える玄関などさえ工夫すれば、オシャレな家に見える、ということになります。
外観より室内にお金をかけたいという人にはぴったりではないでしょうか。