マイホーム購入を考える方にとって、まず最初に悩まれるのが「戸建てにするか、マンションにするか」ではないでしょうか。
間取りや予算、周辺環境以外にも比較すべき点が多い両者ですが、今回は「費用」「ライフスタイル」「資産価値」の3つに注目してそれぞれの違いをまとめました。
費用面で比較すると
両者ともに購入時は様々な費用が発生しますが、戸建てのみ、マンションのみに発生する費用を見てみましょう。
戸建てにのみ必要な費用
不動産売買契約にかかわる仲介手数料の支払いが必要となり、物件の取引価格によって変動しますが、物件価格×3%+6万円が目安となります。
ただし、仲介業者が物件の売主だった場合は、仲介手数料が無料のこともあります。
マンションにのみ必要な費用
マンションは住んでから毎月「管理費」と「修繕積立金」の支払いが必要になります。
管理費は共用部の清掃や、建物の保全をする費用として管理会社に支払います。
修繕積立金とは、建物の大規模修繕などに充てる準備金として管理組合で積み立てられます。
その費用はそれぞれ数千円～数万円と物件によって異なります。
また、マイカーをお持ちの場合は駐車場代も発生します。
ライフスタイルで比較すると
戸建ての生活
建物が独立している戸建ては、マンションとは違い上下階やお隣からの騒音を気にする必要がないうえ、周囲の目を気にせずのびのび生活できるメリットがあります。
庭では家庭菜園を楽しんだり、趣味の車いじりをしたり、ペットを飼ったりと、暮らしの楽しみが広がります。
年数が経って使いにくさを感じたら、思い切って建て替えやリフォームなども自由に行えます。
マンションの生活
駅や商業施設に近いなど利便性の高い立地にあることが多いため、買い物がしやすい、通勤が便利といった生活の快適性を感じられるでしょう。
近年の物件は監視カメラやオートロックなどの防犯設備が充実しているうえ、管理人が常駐するなどしてセキュリティ面で安心できる物件が多くなっています。
また、マンションにはエレベーターがあり、階段を使わなくても階を移動できるため、万が一車いすの生活になってもそのまま生活できます。
室内は段差が少なくフラットな作りが多いため、バリアフリーに改修する必要もありません。
建物の耐震性や防災性に優れているため、安心して生活できる点も魅力です。
不動産としての資産価値を比較すると
戸建ての資産価値
戸建ての場合、建物が老朽化して資産価値がゼロになったとしても、土地の資産価値は無くなりません。
そのため一定の資産価値を保ち続けることができます。
マンションの資産価値
一戸当たりの所有土地価格が僅かとなるため、建物の老朽化が進むと、その価値は下がってしまいます。
まれに外観や内装が特徴的なためビンテージマンションとなる場合や、近隣地域の開発などで購入時よりも価格が上がる物件もありますが、ほとんどの物件の資産価値は下がるものと理解して間違いありません。
そのため購入する物件を選ぶ際には、物件自体や立地の将来性にも目を向けるべきでしょう。
