不動産を購入しようと決めたら、年収に対してどのくらいの物件を購入できるのか、予算を立てる必要があります。
年収に対する予算の目安や、住宅ローンの計算方法についてご説明をいたします。
不動産購入のために必要な予算の目安とは
家の購入を検討することになったら、どの程度の物件を入手できそうか、予算を立てることが必要です。
物件の価格の目安は、貯金や援助などによって準備できる頭金と、借りることができる住宅ローンの借り入れ額の合計です。
頭金が多ければ多いほど、それだけ住宅ローン借り入れ額が少なくなり、返済の負担が減ります。
かといって住宅ローン返済の負担を減らすために、貯金をすべて頭金にしてしまうのは好ましくありません。
住宅を購入する場合には、物件そのものの価格以外にも、さまざまな費用がかかります。
普段どおりの生活を送るための生活費も当然必要です。
また、万が一のときのために、予備費としてある程度は残しておく必要があります。
頭金は、余裕を持った金額で設定しましょう。
不動産購入のための予算を計算する方法とは
住宅ローンの借入金額は、以前は年収の5倍までに抑えることが妥当だと考えられていました。
しかし最新の調査によると、住宅ローンの金利が下がったため年収の7倍ほどが平均になってきています。
首都圏と関西は高くなり、中古物件であれば安くなっています。
住宅ローンの借入をする予算は、エリアや物件の種類でも違ってきますが、おおよそ年収の5倍から7倍で計算しましょう。
準備できる頭金と借入金額の合計が物件の予算となります。
住宅ローン以外にも、家を購入すると、固定資産税や火災保険などが毎年かかります。
マンションの場合は管理費や修繕費用などがかかってきます。
子どもの教育費用など、年を経るごとに必要となる費用も変わってきます。
住宅を購入する場合には、住宅ローンの返済と必要な費用がどのくらいかかるか、数十年単位でのライフプランを立てることが大切です。
不動産の購入予算を立てる際に知っておきたい返済比率とは?
ほとんどの方は不動産を入手する際、住宅ローンを組むことになります。
住宅ローンを申し込む時の審査の基準のひとつが「返済比率」です。
返済比率とは、年収にしめる住宅ローンの返済額の割合のことです。
住宅ローンを年数で割った数である「年間返済額」を年収で割って100を掛けることで算出できます。
返済比率は、年収の25%程度にとどめておくのが良い、と言われています。
たとえば年収400万円ですと、借入の目安は約2700万円、500万円の場合は約3400万円となります。
返済比率が高くなると、その分毎月の返済が多くなりますので、家計に影響が出てしまいます。
家計が破綻して返済ができなくなる事態を防ぐために、住宅ローンを組む際の審査基準とされているのです。