不動産の売却を検討している方のなかには、土地すべてを手放すのではなく、一部分だけを売りたい方もいるでしょう。
もちろん可能ですが、そのために必要なこともあります。
ここでは分筆についての方法と、それにどんなメリットがあるのかについてご紹介します。
不動産の売却をするときに分筆する理由とは
広い土地を所有されている方もいると思いますが、そのうち半分だけを売りたいと考えている場合や、三分の一だけを手放したいなど考えている場合、分筆することでそれが可能になります。
分筆とは、土地をいくつかに分けて登記することですが、これによって先に述べたようなことができるようになります。
また、売却する以外であっても、共有となっている広い土地をいくつかに分けて、それぞれが所有することができるようになるため、こういった目的でおこなう人もいます。
ほとんどの土地が分筆可能になっているのですが、0.01平米未満になってしまうような場合はできないことになっていますので注意が必要です。
不動産の売却をするときに分筆することで得られるメリットは何か
一つの土地について地目を分けることはできないことになっているのですが、分筆でそれぞれ地目を分けることができるようになります。
また、場合によっては税金が安くなることもありますので、これもまたメリットの一つだと言えるでしょう。
しかしながら、土地が小さくなってしまった場合は増築が難しくなったり、土地が使いづらくなってしまったりすることもあります。
不動産の売却における分筆方法とは
どのような方法でおこなうのかというと、登記簿謄本や測量図など必要書類を取り寄せて調査をおこない、土地家屋調査士に依頼して境界確定測量をします。
これによって案を作成し、境界標の設置、書類作成をおこない、登記申請をします。
このように、多くの部分を専門家に依頼して進めることになります。