不動産を買う際に組むローンで気になるのは、ボーナス払いを選んで良いのかという点ではないでしょうか。
この記事では住宅ローンの概要はもちろん、くわしいメリットやデメリットについても言及しています。
わかりやすく解説しますので、土地や家屋を購入する方はぜひ参考にされてください。
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最初に、土地や家屋を購入する時に組むローンで「ボーナス払い」をすることについて。
そもそもボーナス払いとは、月に支払う返済額にプラスした金額を納める払い方を指します。
ボーナスを考えて返済しない「毎月払い」に対して「ボーナス併用払い」とも呼ばれています。
この支払い方法は1年のうち12月と8月だけは毎月の金額にプラスして払う、と覚えておいて問題ありません。
ボーナス払いをするのは、一般的に総借入額の半分ほどの割合といわれています。
以上がボーナス併用払いの概要ですが、さらに詳しく見ていきましょう。
おすすめできる人
この支払い方法をおすすめできる人は、どのような方でしょうか。
それは、ビジネスマンで勤務先から年に数回にボーナスが出る方です。
ボーナスが支給されることを前提とした返済方法では、ボーナスをあてにして返済計画を立てることが可能です。
おすすめできない人
反対に、この返済方法がすすめられない方もいます。
ビジネスマンでボーナス支給のない方や、自営業でボーナスのようなまとまった収入を期待できない方ですと、ボーナス併用払いはあまり推奨されません。
「うちの会社は夏と冬にボーナスが出るのかどうか不確かだ。」という方も、月々の返済額にプラスした金額を返済することが難しいと考えます。
しかし、ボーナスをあてにしなくても、計画的に毎月一定額を貯金できる方はこの限りではありません。
普段から会社からもらう月給だけで、ある程度の貯金ができる方であれば、月々の返済額に増額して支払う月があっても、家計的に苦しくないかもしれません。
このように、勤務先の賞与をあてにできる方や、月給をやりくりしてしっかりとお金を貯めていける方は、ボーナス併用払いという支払い方法を検討しても良いでしょう。
シミュレーションが役立つ
毎月払いとボーナスを併用して払うボーナス併用支払いは、実際にシミュレーションをおこなうととてもわかりやすいです。
一般的に、総借入額の半分ほどの割合をボーナスで払おうと決めるケースが多いとお伝えしましたが、これくらいの割合を目安として月ごとの返済額を決めます。
さらに付け加えると、返済額は返済する方が勤めている会社の経営状況や、ライフスタイルの変化によって異なります。
たとえば借入額が3,000万円の物件の場合でボーナス払いを30%と設定したら、月々の返済分は2,100万円になり、ボーナスで返すのは900万円分になります。
土地や家屋を購入してからの支払いは長期的なものなので、今後も給与や賞与が変わらないのか、アップするならどれくらいが期待できるのか、そもそも会社は長く存続するのかなども考慮します。
なお、このように不動産の借り入れでボーナスを使って返済できるのは金融機関によりますので、この点も覚えておきましょう。
不動産を買うローンでボーナス払いをするメリットとは?
土地や家屋を買うためにボーナス払いをするメリットは以下です。
●毎月の返済額を低めに設定できる
●借入額を返済する期間が短くなる
これらのメリットを感じて、ボーナスでの支払いを選ぶ方も多くいます。
不動産を買うローンでボーナス払いをするデメリットとは?
では、この支払い方法でデメリットはあるのでしょうか。
不動産を買うためにボーナス払いを選択するデメリットは以下です。
●予想とは異なりボーナス支給がなかった場合に困る
●会社を辞めることや退職することを考えていなかった際は支払い困難になる
●ボーナスで支払わない方法(毎月払い)と比較すると住宅ローン返済総額が大きくなる
●収入がダウンした方は借り換えが難しくなる
以上がボーナスが支給されることを前提として返済するデメリットです。
毎月払いをする返済方法と比べて、住宅ローン返済総額が大きくなるというのは、ボーナス払いは支払いが年2回しかない分、元金が減らず、返済額の利子が増えるためです。
全体の返済期間自体は短くなりますが、こういったデメリットもあります。
もちろんこうしたデメリットは家庭によって異なるのですが、実際に住宅ローンが支払えなくなったり、支払えてもギリギリの状態である方も珍しくありません。
慎重に考える
ボーナス併用払いはお伝えしたようなメリットとデメリットをしっかりと考える必要があることがお分かりいただけたでしょうか。
「会社から出るボーナスをあてにして銀行でお金を借りてしまい、返済でこれほど困るとは想定外だった。」というケースも多々あります。
また、ボーナスを使って返済をすると月の返済額が低くなり、家庭によっては経済的な余裕が大きくなる方もいるでしょう。
しかし、楽観的にとらえすぎて土地や家屋を購入する際につい大きな額を借り入れてしまうのも考えものです。
そのため、ボーナス併用を考えた支払いを選択する際は、中長期的な経済状況をイメージすることは欠かせません。
この支払い方法は転職をしてもしっかり賞与が支払われるのか、今後も支払いが苦しくならないか、ある程度の予測をすることは不可欠だといえます。
不動産購入後にボーナス払いが困難になった場合は?
最後に、不動産購入後にこの支払い方法がしんどくなった場合、おすすめの対処法もあることをお伝えします。
もしも月々やボーナス月の返済が苦しくなった場合は。お金を借りている金融機関に相談しましょう。
金融機関に早めに相談することで、月当たりの返済額を減らせる可能性もあるからです。
その際に、ボーナス返済割合の変更がしたいということを伝えます。
また、住宅ローンの借り換えをおこなう場合も同様の可能性があるので頭にいれておきましょう。
なお、ボーナスで払うこと自体をやめて、月々の返済だけで借入額を払っていく方法もあります。
この場合、月ごとの住宅ローン返済額はこれまでより大きくはなりますが、ボーナス併用月のようにひと月丸ごと支払えないという事態を防げます。
返済の方法を変える手続き
こうした住宅ローンの返済方法を変える手続きの流れをご紹介します。
金融機関の担当窓口に「ローン併用月の支払い額を減らしたいです。」または「ローンの支払い方法を毎月払いに変えたいです。」と伝えます。
その後金融機関が指定する所定の書類に必要事項を書き、書類を出して申請が完了です。
この後申請内容が認められれば、月々の支払い額が変更されるという流れです。
決められた月から新しい金額での返済がスタートします。
返済の方法を変える際の注意点
住宅ローンの返済方法を変更する場合に頭に入れておきたいのは、借り換えには諸費用がかかる点です。
支払いの放置はすすめられない
住宅ローンの支払いが苦しくなったら放置することはせず、相談して今後の返済計画としっかりと向き合うことがすすめられます。
というのも、支払いできないからと放っておけば最悪の場合競売にかけられて持っている不動産が売られてしまうことも考えられるからです。
返済に困ったときは、余裕を持って金融機関に相談しましょう。
住宅ローンを借り換えるには借り入れの総額と諸費用を合算して自分にとってメリットになるのかデメリットになるのか、慎重に考えて行いましょう。
まとめ
不動産ローンでボーナス払いをする概要などをご説明しました。
こちらでご紹介した具体的なメリットやデメリットを把握したうえで、返済計画を練り、ボーナス払いが最適かを判断しましょう。
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