マイホームの売却にあたっては、不動産会社に仲介を依頼し、買主を探してもらうのが一般的な手法です。
ただ、この手法では確実に買主が見つかるとは限らず、場合によっては売れ残ってしまうおそれがあります。
本記事では、このようなシーンで重宝できる不動産の買取保証とはなにか、メリットやデメリットなどについて解説します。
不動産の買取保証とは
不動産の買取保証は、仲介を依頼した物件が期日までに売れなかった場合、不動産会社が買取してくれるサービスを指します。
一般的に、マイホームを売却するときには、不動産会社に仲介を依頼し、買主を探してもらいます。
しかし、冒頭でもお伝えしたように、この手法では確実に買い手が見つかるとは限りません。
買取の保証があれば、万が一、期日までに物件が売れなかったとしても、不動産会社が直接買主となり物件を購入してくれるのです。
不動産買取保証のメリット
不動産買取保証が優れている点としては、いつまでに売却できるかがわかることです。
仲介のように、買主が見つかるまで探し続けるのと違い、事前に期日を設けるため、いつまでに売却できるかを把握できます。
また、いくらで買取してもらえるのかを事前に把握できるのも、魅力的なポイントといえるでしょう。
しかも、最初は仲介で売り出すため、そのまま買主が見つかれば相場に近い価格で売却できます。
買主が見つからなかったとしても、不動産会社が直接買取してくれるため、売れ残る心配がありません。
買取であれば、仲介手数料が発生せず、瑕疵担保責任も免除されます。
不動産買取保証のデメリット
不動産買取保証のデメリットは、買取になると売値が仲介よりも下がってしまうことです。
仲介は、市場相場に限りなく近い値で売却できるのが魅力ですが、基本的に買取は値が下がります。
相場の70%程度になってしまうことが多いため、手元に入ってくる現金が少なくなるのです。
また、不動産会社がまじめに販売活動をしてくれない可能性があります。
なぜなら、不動産会社としては直接自社が買主となり物件を買い取ったほうが、スピーディーな転売につながるからです。
仲介よりも利益が高くなることもあるため、熱心に販売活動を展開せず、最初から保証での買取を目指すような会社も散見されます。