建物の構造には、「木造」「鉄筋コンクリート造」「鉄骨造」「鉄筋鉄骨コンクリート造」の4種類があります。
それぞれメリット・デメリットがあり、特徴を理解することで自分の求める住宅に適したものを選べるでしょう。
今回は、その中の一つ「鉄筋コンクリート造」の特徴に焦点をあて、耐震性や耐久性、防音性について解説します。
建物構造が鉄筋コンクリートの住宅の耐震性はどのくらい?
鉄筋コンクリート造は、鉄筋を芯にして骨組みを造り、そこへコンクリートを流し込んで固めた造りで、マンションに多い構造です。
木造や鉄骨造と比較しても鉄筋コンクリートの耐震性は高いといわれており、モノコックと呼ばれる構造によって、地面からの揺れを効率良く分散することが可能です。
そのため、地震が起きても揺れにくく、倒壊しにくいでしょう。
万が一、地震による火災が起こった場合にも、コンクリートは不燃材であるため燃えにくいこともメリットです。
建物構造が鉄筋コンクリートの住宅は防音性の高さが魅力
鉄筋コンクリート造の大きな強みが、防音性の高さです。
木造や鉄骨造と比較するとその差は歴然で、分厚いコンクリートの壁を持つ鉄筋コンクリート造は、その他の構造に比べて防音性に優れています。
隣人の普通の生活音や話し声であれば、ほとんど聞こえません。
大家族や家に人を招く機会が多い方などは、鉄筋コンクリート造の住宅を選ぶと安心でしょう。
ただし、同じ鉄筋コンクリート造の建物であっても、窓の数や大きさなど建物によっては防音性が低いケースもあるため、常識の範囲内で留めるよう注意してくださいね。
建物構造が鉄筋コンクリートの住宅の耐用年数はどのくらい?
建物の構造には、それぞれ「法定耐用年数」というものが定められています。
耐用年数とは、減価償却資産が利用に耐えうる年数のことで、木造は22年、鉄骨造は34年です。
鉄筋コンクリート造の耐用年数は47年なので、その他の構造と比較すると長いことがわかります。
ただし、同じ鉄筋コンクリート造によっても用途によって耐用年数は異なり、住宅であれば47年でも、飲食店としての利用となると耐用年数は34年になるのです。
耐用年数と実際の寿命は必ずしも一致せず、寿命はメンテナンスによって大きく左右されます。