建物構造には木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリートの4種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ライフスタイルや住宅に対して求めるものによって、適する構造も変わってくるでしょう。
こちらの記事では、建物構造が木造の場合の耐震性や防音性、耐用年数について解説します。
建物構造が木造の場合の耐震性とは
木造だと聞いて最も気になるのが、耐震性だという方も多いのではないでしょうか。
確かに他の構造と比較すると、木造の耐震性は高くはありません。
しかし、昔に比べてさまざまな法改正がなされたことで、近年の木造住宅の耐震性は大きく向上しています。
ただし、昭和56年6月以前に建てられた木造住宅に関しては、耐震性が低い可能性があるため注意が必要です。
耐震性ではその他の構造に劣る木造ですが、その他の構造に比べて通気性が高く吸湿性に優れていることや、梁や柱がない分、部屋の中のデッドスペースが少なく広々と使えるなど、他の構造にはないメリットもあります。
一方で、気密性が低い分「冷暖房が効きにくい」といったデメリットにも注意しましょう。
建物構造が木造の場合に注意したい「防音性の低さ」
材料の安さなどのメリットがある木造ですが、デメリットとしてよく挙げられるのが、防音性の低さです。
鉄筋コンクリート造など他の構造と比較すると、気密性が低い木造は防音性が低く、隣人の生活音が聞こえやすいこともあります。
ただし、同じ木造であっても、壁に使用されている素材や室内の間取りによって、防音性には差が出るため工夫をすることで解決できることもあるでしょう。
壁に本棚を置いたり、カーテンを分厚いものにしたりと、音漏れが気になる場合は工夫してみてくださいね。
建物構造が木造の場合の耐用年数とは
「減価償却資産が利用に耐えうる年数」として設定されている耐用年数ですが、木造の耐用年数は「22年」と、その他の構造と比較すると最短です。
これはデメリットだともいえますが、その他のメリットを生かしながらメンテナンスをきちんと行うことで寿命は延びます。
構造が何であるかに関わらず、メンテナンスが重要だといえるでしょう。