住宅ローンを借りるためには、審査を通過しなければなりません。
住宅購入は高価な買い物であり、ローンの返済は長期間にわたります。
そのため、貸す側の金融機関は慎重に契約者の返済能力などを審査するのです。
審査を通過し希望のマイホームを購入するために、住宅ローン審査の流れと基準を知っておきましょう。
住宅ローンの審査から契約までの流れ
住宅ローンを借りるためには、2つの審査を受けて通過しなければなりません。
「事前審査」と「本審査」です。
事前審査とは
事前審査では、購入予定の物件や契約者の年収などから、返済能力があるかどうかを確認します。
また、いくらまで融資が可能であるかも判断されます。
事前審査の結果は金融機関によって異なりますが、3日~1週間ほどで出るでしょう。
借入可能額が分かれば、その範囲内で物件を探せます。
希望の物件が見つかり購入を検討する段階で事前審査を申し込んでもよいでしょう。
本審査とは
事前審査をクリアして、売買契約を締結してから本審査に進みます。
審査内容は、勤務先の事業内容や勤続年数、勤務形態、さらに契約者の健康状態などです。
本審査に進むと、所得を証明できる書類や不動産関連の書類などを提出します。
不動産関連の書類は、不動産会社に依頼すれば入手できます。
本審査の審査期間は事前審査よりも長く、1週間~2週間ほどかかるでしょう。
住宅ローンの審査基準とは?対策はできるのか?
住宅ローンの審査に通らない理由として、下記が挙げられます。
●返済負担率が高い
返済負担率とは、年収に対して利息を含めた年間返済額が占める割合のことです。
住宅ローンの審査において、返済負担率は重視されるポイントの1つと言えます。
●他のローンやクレジットカードの支払いに延滞履歴がある
借り入れ状況や支払い状況の履歴を「信用情報」と言います。
金融機関は信用情報を基準にこれまでの延滞の有無を確認し、審査結果に反映させています。
●申し込みに誤りや虚偽がある
以上から、住宅ローンの審査に申し込む際には、住宅ローン以外の借り入れ状況を把握し整理することが大切だと言えます。
また、提出書類や申告内容をしっかり確認することも重要です。
事前審査と本審査の書類に相違があると、事前審査をクリアしても本審査を通過できないこともあります。