両親や親戚などからの相続によって、空き家状態の不動産物件を所有することになるケースは珍しくありません。
空き家は、持っているだけでも固定資産税やメンテナンス費用などがかかるため売却するか賃貸物件にするか考える方も多いでしょう。
そこで今回、空き家を賃貸物件にすることと売却すること、それぞれのメリットとデメリット、売却手段と売るときのポイントを解説します。
空き家物件を所有している方は、記事を読んで活用方法や売却方法を参考にしてください。
空き家物件は売るべき?貸すべき?
不動産物件は、状態や立地などにより売却したほうが良いケースと賃貸物件として貸す方法がおすすめの場合があります。
賃貸のメリットは、2つあります。
●毎月の賃料が入る
●家の劣化を防止できる
一方デメリットは、2つあります。
●築年数が経過すると売却価格が下がる可能性がある
●修繕費や内装リフォームなどのコストがかかる
貸す方法で賃料が取れても、修繕費やリフォーム代、固定資産税を含めての収支がマイナスで、損してしまう可能性が考えられます。
そのため、これから先自分が将来住む予定があるかどうかで判断すると良いでしょう。
なぜなら家は、誰かが住んでいない場合、手入れが十分に行き渡らないことから劣化し、大きな修繕費がかかるケースが多くあるからです。
一方、売却のメリットは、2つあります。
●固定資産税やメンテナンス費用がかからない
●お金が手に入る
デメリットは2つあります。
●売却手続きに何度か出向く必要がある
●売却が長引く可能性がある
売却は、仲介に入る不動産会社に買取を依頼する方法と、買い手を探してもらう方法の2つあります。
買い手を紹介され売却に至った場合は、仲介手数料などがかかります。
空き家の売却方法とは?
売却する手段はおもに3つあります。
●古家付きのまま売る
●解体して更地で売却する
●リノベーションして売る
これらそれぞれにメリットとデメリットがあります。
空き家をそのままで売却する場合は時間や手間がかかりませんが、売却価格が安くなる傾向があります。
解体して更地にしてから売る手段では、解体費用と時間がかかり、売却価格より高くコストがかかる場合と高値で売れるケースがあるため相場の見極めが重要となります。
リノベーションしてから売却は、大きな費用の投資が必要ですが、気に入ってくれる方がいれば高値で売れる可能性があります。
しかし、工事期間を含め、売却に長い期間がかかる可能性も考えられます。
空き家を売るポイントとは?
ポイントは3つあります。
●昔の土地の場合、隣地との境界線を明確にする
●売却計画を立てる
●空き家の状態把握や物件相場チェックする
昔の不動産では境界線が定められていないことが多く、あとからトラブルになることもあります。
そのため専門家に依頼し境界線を明確にしましょう。
また、売却活動計画を立て、売れなければホームステージングやオープンハウスなどの手法を導入するなど計画しましょう。