相続をはじめさまざまな理由により、空き家になっている不動産を所有している方もいらっしゃるでしょう。
不動産は誰も住んでいないからと言って放置するのではなく、きちんと管理することが大切です。
今回は、空き家の管理で欠かせない水回りのメンテナンスについてご紹介します。
空き家の管理に通水が必要な理由
空き家の管理と聞くと一番に換気を思い浮かべる方が多いですが、水道管の確認も忘れないようにしたいところです。
水道管の状態は通水で確認できます。
長期間放置していた水道管では、蛇口をひねると赤茶色の水が出てくることがあります。
水が赤褐色になるのは水道管の錆びが混ざっているためで、そのままでは口に入れられないばかりか、放置すると水道管にひびが入り破裂する危険性さえあるのです。
水回りから悪臭がする場合は、排水トラップの水が枯渇している可能性が考えられます。
排水トラップは配管の途中の湾曲部のことで、そこに水が溜まることで下水道の悪臭や害虫が屋内に入るのを防いでくれます。
定期的に通水すると水道管の状態が確認できるだけでなく、水道管の錆び付きや錆による劣化、さらには下水道からの悪臭や害虫の侵入を防げるようになるのです。
2015年5月には「空き家対策の推進に関する特別措置法」が制定され、適切に管理されていない空き家は「特定空き家」に指定されるようになりました。
特定空き家に指定されると、行政指導の対象となり、さらに固定資産税の特例措置が受けられなくなるので、重々ご注意ください。
空き家の適切な通水の管理方法とは?
水回りの管理方法自体はとても簡単で、すべての水道の蛇口を捻って水を流すだけです。
そのため、空き家になっても水道の契約は解除しないでおきましょう。
水を流す時間は3分から5分程度で十分なので、台所やトイレ・洗面所だけでなく屋外の水道も含めて全個所通水します。
通水の頻度は、できれば1か月に1回以上が望ましいです。
通水の際は水漏れしていないかどうかも確認し、蛇口のパッキンなどが劣化していたら交換します。
通水作業をしている間、窓を開けて換気をすることも大切です。
水漏れや換気しなかったことによる湿気は、カビを発生させたり床板を腐敗させたりする原因になります。
また、通水のタイミングで郵便受けの投げ込みチラシや庭の草なども除去しておくと良いでしょう。
まとめ
誰も住む予定のない不動産はメンテナンスをしないで放置されることも多いのですが、劣化が進めば売却自体が難しくなってしまいます。
たとえ空き家になってしまっても、売却や譲渡しないで所有している限りは維持管理が必要です。
所有する空き家の売却を検討中の方は、今回の記事をぜひ参考にしてください。
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